EC業界に関するコラム一覧

zaiko Robot 誕生15周年
Robot-in 誕生10周年
記念インタビュー!

zaiko Robot 誕生15周年 Robot-in 誕生10周年記念インタビュー zaiko Robot 誕生15周年 Robot-in 誕生10周年記念インタビュー

本インタビューについて

ネットショップ運営を支援する在庫管理システム、
zaiko Robotは2008年7月にリリースされ、今年で15周年を迎えることとなりました。
また、受注管理システムのRobot-inは2013年2月にリリースされ、
こちらも今年で10周年を迎えました。
この度、zaiko Robot 15周年およびRobot-in 10周年を祝して、
創業者である吉武社長にインタビューを行いました。
今回のインタビューでは、
zaiko Robot誕生の経緯、その思いや苦労などについてお話いただきました。

zaiko Robot 構想から開発について

zaiko Robotはどの様に生まれたんですか?

ECコンサルタントとしての前職時代に遡ります。2003年頃、ECサイトを運営していた会社のコンサルティングを担当していました。
お仕事をお請けするにあたり、クライアントの社長さまにプレゼンさせていただく機会をいただき、
「貴社のEC事業部を1年後に月商1,000万円に成長させますので、1年間で2,000万の投資をお願いします!」とご提案したところ、
社長さまから「やってみろ!」とご快諾いただきました。

当時クライアントさまはビッダーズ(現au PAY マーケット)に出店しており、月商は50万円前後に留まっていました。
まずはじめに店舗さまと藤瀬(現Marketing Unit Manager)と一緒に何度も何度もディスカッションを重ねて、
新しいブランドイメージを作りました。その後は新しいブランドイメージで多店舗展開を猛スピードで進めました。
1年以内に楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社サイトの3店舗を矢継ぎ早に立ち上げていきました。

この新しいブランディングと多店舗展開が成功し、月商が最高で8,000万円にまで成長させることができました。
しかし、その時は多店舗の在庫管理が非常に大変でした。
クライアントの商材が多品種小ロットでしたので、多店舗の販売チャネルを最大限活用した上で、
在庫の「売り逃し」「売り越し」を最小限にし、
在庫を適切に管理していくことが売上の最大化に繋がりました。
これを手動で実現することは非常に困難で、当時の店舗さまはパソコンに張り付いて、常に多店舗の在庫管理をされていました。

そんな状況だったため、多店舗の在庫管理を効率化するシステムの開発を模索しました。
しかし、当時見積もりを依頼した数社のシステム開発会社から莫大な開発費用の提案があり、
予算の制約からシステム開発を断念せざるを得ませんでした。

スタートアップの中小企業でも利用できる多店舗の在庫管理システムがあれば
多くの店舗さまに喜ばれるだろうとの思いから、数年後に起業しzaiko Robotの開発に着手しました。

開発時の苦労を教えていただけますか?

zaiko Robotは神戸(現Solution Unit Manager)を中心としたチームに開発してもらいました。
たくさんの議論や試行錯誤がありましたが、神戸のコミュニケーションスキルに救われ、
開発は想定以上にスムーズ且つスピーディに進みました。
ただし、リリース当初は想定外の障害が多発し、店舗さまにご迷惑をおかけしてしまうことがしばしばありました。
24時間365日、店舗さまに代わって在庫数を自動で調整し続けるサービスですので
システムを止めることは許されず、常に迅速な対応が必要でした。
利用店舗数が増えることによるシステム高負荷の問題や対応モール増加に伴う多モールの仕様変更対応など、多くの困難がありましたが、
神戸を中心としたチームが24時間365日体制で迅速に対応してくれて、ひとつひとつの問題を着実に解決してくれたおかげで、
立ち上げ当初の問題をなんとか乗り越えることができました。

zaiko Robot リリース、サービス内容について

リリース時の対応モールは?

はじめは楽天市場、Yahoo!ショッピング、EC-CUBEの3つのサイトで
サービスを開始しました。
その後、店舗さまとのコミュニケーションを通じてマーケットニーズを汲み取り、
対応サイトを猛スピードで増やしていきました。
当時は対応モール、カート数で業界No1を目指していましたので、開発生産性を高めるためにシステムのモジュール化、API化を進めて、圧倒的なスピードで対応モールを増やしていくことができたと思います。

リリースから1年で流通総額100億円突破という素晴らしい成果がありましたが、
リリース直後から店舗オーナーの皆様に使っていただけたのですね。

おかげさまでリリース直後から大きな反響をいただくことができました。
特にEコマースの上位店は多店舗展開している比率が高く、
在庫管理の課題に直面していた店舗さまは非常に多く、需要の高さを感じました。
特にサイズや種類が多彩な多品種小ロットのアパレル業界の店舗さまにとって、大きな助けになる存在だったんだと思います。
プレスリリースを配信してから1時間もせずに店舗さまからお電話をいただいたときは本当に嬉しかったです。

料金プランについても変更はないのでしょうか?

zaiko Robotの料金プランについては、始めから変更はありません。
SaaSモデルでご提供した理由は、スタートアップの店舗さまが必要な時に必要な分だけ
最小限の投資でご利用できる価格でご提供できるよう心掛けており、
その思いは今も変わっておりません。
経営観点では、10年後でも業界最安値を維持できる水準で提供し続けることが、
参入障壁を引き上げ、我々が勝ち続けるための重要な要素だと考えていました。
当時は価格破壊と評されましたが、競合との戦いに勝ち続けるためには
この価格でご提供するしかないという信念を持ってご提供し続けています。
当時の投資家のみなさまには安すぎると怒られましたが。。

zaiko Robotのデザインは?

zaiko Robotのデザインは、
藤瀬(現Markething Unit Manager)によって生み出されました。
私は藤瀬と出会った頃から彼のデザインに惹かれていて、
自社プロダクトは彼の手によるデザインでご提供していきたいという思いが強かったです。
また、会社のアイデンティティとしてシステムとデザインが強い二刀流の会社を目指していました。

藤瀬にはいつも無理難題をぶつけて、良く喧嘩にもなりましたが。。
いつも終電まで(たまに終電を逃すくらいw)ディスカッションやブレインストーミングをし、Robotのキャラクターや管理画面のデザインが完成しました。
当時(2008年頃)の業務系システムはエンジニアが作る画面が中心でデザイン性が乏しく、
そんな業界を変えていきたかったかったため、使いやすい魅力的なユーザインターフェースを持つプロダクトを目指しました。
店舗さまが毎日見て、毎日操作する画面ですので、明るい気持ちになり、長く愛着を持って使っていただけるように、デザインにはこだわりました。
当時の私たちの試みは、一風変わった会社として多くの店舗さまから応援メッセージをいただきました。

Robotシリーズの利用者に対するメッセージ

Robotシリーズのご利用者にメッセージをお願いします。

いつもRobotシリーズをご利用いただき誠に誠にありがとうございます!
おかげさまで約30,000アカウントの店舗さまに支えられて15年経過した今もサービスをご提供することができております。
この場をお借りして深く御礼申し上げます。

私たちはEC(Electoronic Commerce)の世界で日本を代表するプロダクトをつくり、
人々と社会をエンパワーメントしていきたいと考えています。
ECは私たちの生活を支える非常に重要な社会インフラのひとつです。
ECの世界で自由にビジネスを拡大させていくためにはバックヤードへの投資(システム化)が非常に重要です。
私たちは自社サービスを常に創造・改善し続けることで、システム導入・運用の敷居を徹底的に下げ、
お客様がもっと自由にビジネスを拡大していただけるようお手伝いしたいと考えています。
バックヤードのシステム化が進めば、ルーティンワークが大幅に削減され自由な時間が生まれます。
新しく生み出された時間が増えるほど、人はもっとクリエイティブな仕事にフォーカスできます。

ハングリードのおかげでビジネスをスムーズに拡大できた、そして今まで以上に仕事が楽しくなった。
そう思ってもらえる人を増やし、世界中のネットショップで働く人々を「ハッピー」にしていくことが私たちのビジョンです。

世界中のネットショップで働く人々のハッピーが、
世界中のネットショップを利用するユーザの「ハッピー」につながると信じています。

これからもRobotシリーズをどうぞよろしくお願いいたします。

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