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簡単解説!楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは?

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楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは?

今回のコラムでは物流アウトソーシングサービスの1つ「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」について、簡単に解説できればと思います。
・楽天スーパーロジスティクスを導入する前に情報として知りたかった
・時間がなくサクッと概要が知りたかった
と思われていた方は是非、本記事をチェックしてみてください!

目次

  1. 楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは?
    • ①サービス概要・内容について
    • ②物流センター拠点・所在地について
    • ③楽天スーパーロジスティクス(RSL)の料金形態について
    • ④楽天スーパーロジスティクス(RSL)の契約・導入の流れについて
    • ⑤楽天スーパーロジスティクス(RSL)の実運用イメージについて
  2. 楽天スーパーロジスティクス(RSL)を導入するメリットとは?
    • メリット①:物流業務の負担軽減
    • メリット②:販売機会の増加
    • メリット③:コスト削減
    • メリット④:高い配送品質
    • メリット⑤:顧客満足度の向上
  3. 楽天スーパーロジスティクス(RSL)を導入する前に注意するポイントとは?
    • 注意①:楽天市場に出店している必要がある
    • 注意②:取り扱い可能な商品について
    • 注意③:空調設備がない環境での保管について
    • 注意④:受注管理システムの導入が必須
  4. まとめ

楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは?

①サービス概要・内容について

[サービス概要]
楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは、楽天市場に出店している店舗向けに楽天グループが提供する”物流アウトソーシングサービス“です。店舗の代わりに商品の入荷、保管、配送などの物流業務を包括的に行い、店舗は販売や顧客対応といったコア業務に集中することができます。

※物流アウトソーシングサービスとは、自社の物流業務を外部の専門業者に委託するサービスのことです。

[サービス内容]
■ 商品保管・管理:商品の入荷検品、在庫管理などを徹底し、商品を安全に保管できます。
■ 受注業務:注文が入ると、迅速かつ正確に商品をピッキング・梱包し、出荷準備を行います。
■ 配送業務:楽天独自の配送サービスを利用し、お客様のもとへ迅速にお届けができます。

②物流センター拠点・所在地について

楽天スーパーロジスティクス(RSL)の物流センターは、全国に6ヶ所に拠点がある。
商品の種類や配送エリアに合わせて、最適な物流センターを利用することが可能です。

[主な拠点]
・千葉県
RFC流山 :千葉県流山市南261 GLP ALFALINK 流山3
RFC習志野:千葉県習志野市東習志野7丁目3-1  Landport東習志野

・神奈川県
RFC中央林間:神奈川県大和市中央林間7丁目12-2 ニッセイロジスティクスセンター横浜町田

・大阪府
RFC牧方:大阪府枚方市長尾谷町1-2-1 GLP枚方Ⅲ
RFC八尾:大阪府八尾市郡川1丁目557 GLP八尾Ⅰ

・福岡県
RFC福岡:福岡県糟屋郡粕屋町大字上大隈字部木原758

※引用:https://logistics.rakuten.co.jp/rsl/location/

③楽天スーパーロジスティクス(RSL)の料金形態について

楽天スーパーロジスティクスの料金表図

RSLの料金形態は、「在庫保管費用」「出荷作業費用」「資材費」「配送費用」の4つの要素から成り立ってます。

■ 費用例:10日間保管した靴を、80サイズで出荷した場合
¥19(在庫保管費)+¥80(出荷作業費)+¥39(資材費)+¥380(配送費)=¥518(※税抜き)

・在庫保管費の算出方法
¥7.5(月/ピース) x 商品体積(cm3)÷ 1,000(cm3) x 保管日数(日/月) ÷ 当月の日数(日/月)

・出荷作業費のサイズについて
極小サイズ:長辺32cm以内、短辺23㎝以内、高さ27㎝以内、重量1kg未満
小サイズ :三辺合計が極小サイズ以上~100㎝以内
中サイズ :三辺合計が101cm以上~120㎝以内
大サイズ :三辺合計が121cm以上~160㎝以内

※オプション作業費用(代引き、ラッピング等)は別費用となります。

引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/delivery/000011019?l-id=ManualLeftNavi

④楽天スーパーロジスティクス(RSL)の契約・導入の流れについて

楽天スーパーロジスティクスの契約までのフロー図

楽天スーパーロジスティクス(RSL)の契約・導入の流れは、以下の2ステップがあります。

STEP1:楽天スーパーロジスティクス(RSL)導入契約までの流れ
■ お問い合わせ:
楽天市場を出店している場合、担当ECCもしくは、楽天店舗Naviからお問い合わせ
楽天市場未出店の場合、楽天HP(出店案内)よりお問い合わせ

■ ヒアリング(営業担当):
楽天スーパーロジスティクス営業担当より連絡が入ります。(サービス紹介・ヒアリング等)

■ 見積もり確認:
楽天スーパーロジスティクス営業担当が作成した見積書を元に商談が行われます。

■ 契約:
楽天スーパーロジスティクス営業担当よりお申込書類など、説明が行われます。

STEP2:楽天スーパーロジスティクス(RSL)稼働に向けた準備
■ ヒアリング(導入コンサルティング担当):
専任の物流コンサルタントサポートが付きます。
詳細なスケジュール確認や保管スペース確保などの受け入れ準備を細かくサポートしてもらえます。

■ 各種ツール設定:
RSLサポートツールや受注管理システムの連携設定など、店舗側で作業を行います。

■ リハーサル(運用テスト)
実際に入荷~出荷までを想定した運用テストを行います。
また、このタイミングで保管フロアが決定されます。

■ 運用開始
初入荷~初出荷のサポート、安定稼働するまで継続サポートしてもらえます。

⑤楽天スーパーロジスティクス(RSL)の実運用イメージについて

以下、ご注文から出荷処理までの受注処理の一連フローをイメージした図です。

楽天スーパーロジスティクスを導入した際のイメージ図

楽天スーパーロジスティクス(RSL)を導入するメリットとは?

楽天スーパーロジスティクス(RSL)を導入するメリットについて、以下5つご紹介します。

メリット①:物流業務の負担軽減
最大のメリットは物流業務の負担軽減です。商品保管から配送処理まで、物流に関わる一連の業務をRSLが代行します。これにより、店舗業務に”時間や人員を割く必要がなくなり、その分、他の業務に集中することが可能”になります。

メリット②:販売機会の増加
販売機会の増加も大きなメリットの一つです。物流業務を楽天スーパーロジスティクス(RSL)に委託することで、自社での業務負担が軽減され、”販売やマーケティング、顧客対応といったコア業務に専念することが可能”になります。これは結果的に販売機会の増加につながり、売上向上に寄与します。

メリット③:コスト削減
自社で物流業務を行うよりもコストを削減する可能性があります。楽天スーパーロジスティクス(RSL)は大量の商品を一括で管理・配送することから、スケールメリットを活かしたコストダウンができます。これにより、”個別に物流業務を行うよりも経済的な運営が可能”になります。

メリット④:高い配送品質
楽天独自の品質管理体制により、配送品質の向上も期待できます。楽天スーパーロジスティクス(RSL)は楽天の物流ノウハウを活かし、一貫した高品質なサービスを提供します。これにより、”人為的な配送ミスの減少や、商品の破損リスクの軽減、クレームなど、品質に関する様々な問題を解消“することができます。

メリット⑤:顧客満足度の向上
スピーディーで丁寧な配送を実現することで、顧客満足度の向上を図ることができます。楽天スーパーロジスティクス(RSL)の導入により、注文から配送までのスピードが向上し、また、商品の状態も良好に保たれます。これにより、”顧客はストレスなく商品を受け取ることができ、その結果、リピート購入や口コミなど、店舗評価の向上”につながります。

楽天スーパーロジスティクス(RSL)を導入する前に注意するポイントとは?

楽天スーパーロジスティクス(RSL)を導入する前に注意するポイントについて、以下4つご紹介します。


注意①:楽天市場に出店している必要がある
楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天市場の出店者向けのサービスです。そのため、楽天スーパーロジスティクスを導入するためには、まず楽天市場に出店していることが前提条件となります。
※楽天スーパーロジスティクス(RSL)への出荷連携は、楽天市場以外のサイトも利用可能です。

注意②:取り扱い可能な商品について
楽天スーパーロジスティクス(RSL)では、全ての商品を取り扱うわけではありません。商品のサイズや種類、保存方法などによっては取り扱いができない場合もあります。
そのため、取り扱いを検討している商品が楽天スーパーロジスティクスの取り扱い条件を満たしているか、事前に確認しましょう。

注意③:空調設備がない環境での保管について
楽天スーパーロジスティクス(RSL)の倉庫は、空調設備がない環境で商品の保管を行います。夏場は最大35℃~冬場は0℃と想定されるため、検討されている商品が環境変化に強い商品なのか確認しましょう。
また、預けた商品にかびや虫害、鼠害などが発生した場合、賠償がないことも注意ポイントになります。

注意④:受注管理システムの導入が必須
楽天スーパーロジスティクス(RSL)を利用するためには、受注管理システムの導入が必須となります。
受注管理システムを通じて、楽天スーパーロジスティクスとの連携を行い、受注情報の共有や出荷連携を行うため、受注管理システムの導入がないと楽天スーパーロジスティクスを導入することはできません。

受注システムが必要なタイミングについてのイメージ図

まとめ

楽天スーパーロジスティクス(RSL)は、楽天市場に出店している店舗にとって、業務効率化やコスト削減、顧客満足度向上など、多くのメリットをもたらす物流アウトソーシングサービスです。導入前にメリット・注意するポイントを理解した上でそれに見合った費用かどうかで判断することをおすすめします。

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